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今年度も各中学校区で「校区集会」が催されました。
その中で、情宣部長の参加した二中校区集会についてお伝え致します。例によって情宣部長の備忘録的な面もありますので、文章は粗いですがご勘弁を。また、他の中学校区のレポートありましたら情宣部長までお願いします!鋭意掲載していきます!メールでもいいしコメントでも結構ですのでよろしくお願いします
「親と子どもの家庭でのかかわり方」
講師:葛目巳恵子さん
11月18日(日)、10:00~12:00
川西小学校図工室
二中校区集会
「子どもの権利要求実現富田林市民実行委員会」主催
連絡先 富田林市職員労働組合 0721-25-1973
「骨を埋める」覚悟で、生活指導担当を今年も担当しているという葛目先生。
まずもってその明るい語り口調、バイタリティに圧倒されました
まずお話されたのがモットーは著書の題名でもある
「悪い子なんておれへん」ということ。
~悪いことをする子はいるが、悪い子はいない~
春休み、電話がかかってきて「先生は今、子どものことをどう思いますか?今普通の子がキレるっていうけど、どんなふうにお考えですか?」って聞かれたんですね。で、私は「普通の子とか普通の子でないって言い方はおかしい」と。「普通もいい子悪い子もない。子どもは悪いことをする。いろいろいたずらもするし、万引きもする。せやけど、悪いことをする子どもはいるかもしれへんけど、悪い子はいてへんのや」って、こういうふうに言ったんですね。で、「子どものすることや言うことはには、必ず訳がある」って答えたんです。
【葛目巳恵子 著「悪い子なんておれへん」より引用】
葛目先生の勤務校は10年前、NHKスペシャルで採り上げられました。
当時は「学級崩壊」という言葉がマスコミを中心に独り歩きを始めた頃。
反響はすさまじく、
「小1やそこらの子どもをきちんとさせられへんとはどういうことや!」
という、教師を非難する内外の声も多かった中、
「困難な状況の中、逃げずに必死で頑張ってくれてる先生方がいる学校を誇りに思う」
という、保護者会でのあるお父さんの言葉に救われ、職員一同涙した、というお話には、同じ教職に携わる者として、目頭が熱くなりました。
情宣部長としても、当時のNHKの放送はよく覚えています。
当時、葛目先生と同じ市内の、状況の似た学校に勤務していました。
モザイクで覆われた映像には決して他人事とは思えなかったし、それでも前向きに奮闘する職員の方々には本当に頭が下がりました。
他にも、印象的な言葉をいくつか。
「『ほんまやったら隠したいと思うようなことやのに、恥ずかしげもなく(うまくいかなかったことを)よう言うなー』と言われることもあるけど、肩書きとか年齢とかそんなん関係なく、思ったことや失敗したことを笑って言えるようにする職場の関係が大事。職場に一緒にいて、信頼があるからそれができる。」
K先生は、「葛目先生と同じ学校に勤務したことがありますが、葛目先生が明るく『何でも言っていいんだ』という雰囲気を作ってくださったので、本当に働いていて楽しかった。あの1年間は今でも忘れられません」とおっしゃっていました。
いろいろなことがあり、職場の同僚性がどうしても希薄になりがちな昨今。私こと情宣部長は30代。若い人たちのためにも、もっと失敗談を笑って話していきたいです
「政治的な、また経済的な面で、子どもの『いのち』が軽視されている」
「私の勤務校では、『お風呂学習』というのを低学年で、地域のお風呂屋さんで、する。年にたった一度の学校でする学習なのに、子どもたちはそれをきちんと身につけていく。そう考えると、家庭学習ももちろん大事なんだろうけど、学校で、みんなでする学習というものの価値や大事さや責任を、再認識した」
「この前、『パッチギ!』で有名な映画監督の井筒和幸さんと話す機会があったけど、『60の定年で辞めたらどっか海の見える別荘で、とか考えてる人は多いけど、僕なんかもう一生映画監督ですよ、ずっと。教師も教師で、60過ぎてもやっぱり教師。60で終わるなんて言わんと、一生苦しみなはれ』て言われました」
「うちの学校の合言葉は『元気に登校、機嫌よく下校』なんです」
…教えるって?教師って?子どもって?という「原点」を改めて考えるきっかけを与えてもらいました。そして、勇気をもらいました。
参加した若い先生の感想
「子どもを育てる、って、本当に素敵なことなんだ、と思いました」
全く同感です。
葛目先生、そして企画運営してくださった方々、素敵な集いをありがとうございました!
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